若冲中心の細見コレクション展を見に行った。若冲の名前が入っているから、それなりに混んでいるかな? と思ったけど、気温が低いせいかコレクション展なせいか、人は少なかった。じっくり見ることができて良かった。
開館20周年記念展Ⅰ 細見コレクションの江戸絵画 はじまりは、伊藤若冲 | 開催中の展覧会 - 京都 細見美術館
リンク先に100円割引の優待券がある。私は気づかなかったので、使ってないけれど。
構成は以下のとおり。
細見美術館といえば「雪中雄鶏図」
美しいなぁ~。これがじっくり見られただけでも、来てよかった。京都市美術館で開かれた若冲の展覧会は人が多くて、あまり近くで見られなかったから。
そして、京都市美術館のときは、とにかくメジャーなやつを見よう! という目で見ていたので、色のついた絵ばかり気にしていたけれど、今回水墨画がすんばらしい、ということに気付いた。京都市美術館のときだって、いっぱい墨絵出ていたんだけどね。
「鶏図押絵帖屏風」を見ていると、墨だけで鶏を描きわけるのってすごいな、という素人な考えしか浮かばないけれど、若冲の鶏図はこれに限らずどれだけ眺めていても飽きがこない。いつまでも見ていたい。
あとは、若冲ではないけれど「四条河原図巻」とかが良かった。多分私はこういう、市井の人たちがどういうふうに生活していたかの一端がわかるような絵巻が好きなんだと思う。
それから彦根屏風みたいな「男女遊楽図屏風」がステキだった。画像検索で見比べるとけっこう違うんだけども、ぱっと見たときに「あ、彦根屏風の小さい版」と思ったから雰囲気は近い。
それと池大雅の絵が一幅あったけれど、4月から京都国立博物館でやる展覧会にも貸し出されるかしら。
このコレクション展は次の二期に琳派をやるので、また行きたいなと思っている。
コレクション展は図録を作らないようだけど、今回ショップに『伊藤若冲と京の美術』が置いてあり、これが内容的にちょっと近かったので購入した。熊本県立美術館で行われた展覧会と同じ名前だ。
市販本なのである。
ただし、二期の琳派までは網羅していないのだ。