優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモ

倫理学概論

思い出して書く。

単位取得方法

レポート(分冊1)+レポート(分冊2)+地方スクーリング(併用試験)

レポート課題

日大通教の教科書には、市販本と、大学のオリジナルテキストの2種類があるのだけど、オリジナルテキストには新しく書き直されないまま、50年くらい経過しているものがある。哲学概論がそうであったし、倫理学概論もまた然り。要するに、読みにくい。

課題は、分冊1,2ともに、それぞれ該当の章を読んで、掴んだことを経験・見解を交えて論述せよ。記述の際、本文を引用せよ。

というものだったけど、内容がヘーゲルからサルトルあたりで、何だか読んでもよくわからないし、他の倫理学の本を読んで、まとめた。

今までで一番やりにくいレポート課題だったし、返ってきた講評も適当。

 

現代倫理学入門 (講談社学術文庫)

現代倫理学入門 (講談社学術文庫)

 

 

古本屋に何冊かあったので、多分どこかの大学で使われていたのかな~とか思いながら買った。今でもまだ手放していないし、このあとの勉強でもちょいちょい参照したりしている。

授業内容

公共哲学だった。

カントとミル、アーレントハーバーマスロールズとサンデル、をそれぞれやってから比較するというもの。

その際、3人でグループワークの意見交換をしてから、代表者が発表するという形だったのだけど、これがすごく有意義だった。哲学専攻の人たちと話をするのが、こんなにラクで楽しいとは思わなかった。びっくりするほど、やりやすかった。

倫理学は、日常の感覚とか道徳に近しいから、どうしても個人的な意見とか現実に引っ張られがちだけど、このときのグループ(先生が適当に学籍番号で割り振った)は、ちゃんとそれぞれの哲学者の論理にのっとった上で、自分の意見を上乗せしていたので、発表がまとめやすかった。

通信教育部は基本的に社会人が生徒だから、自分の意見・考えが中心になりがちかと思っていたのだけど、そんなことなかった。しかし、1~2日目のグループは哲学専攻の人たちだったけど、3日目は他学部の人たちと組んだせいか、あまりスムーズにいかなかった。哲学専攻の人と話すのがラク、というのは、そういう経緯もあってのこと。

試験は、6人の中から公共性に関する要点をまとめて、現代的意義を考察する。基本は押さえたつもりだけど、論旨がとっちらかっちゃっていたような気がする。あんまりうまく書けなかった。合格はしたけれど。

交流

初日の夜に懇親会があり、先生と少しだけ話した。基本的に昼間の普通の学生を教えている先生で、大人しくて静かにビールを飲んでいらした。あまり会話も弾まなかった。

多分、この授業以外で先生を見かけていないので、臨時で頼まれたんだなあ、という感じ。集中型のスクーリングでは1日当たり*万円で日当が出るらしいと、かなりあとになってから噂で聞いた。授業準備と採点を入れると、割りとしてはどうなのかしら。

それから、哲学専攻の人たちと話をしているとき、倫理学概論のレポートの話になり、講評の適当さがみんな一律であることを知った。情報交換って大事。