優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモなのに、展覧会ばっかり行っている

並河靖之 七宝展(伊丹市立美術館)

並河靖之の展覧会へ行ってきた。

 

伊丹市立美術館へ 

伊丹市立美術館 | Itami City Museum of Art

 

伊丹市立美術館へ来るのは2回目だが、イマイチ造りのよくわからない建物だ。今回の展示会場は2Fと地下1Fで、2Fを見てから地下へ移動する。

大きい展覧会の一方通行に慣れてしまっているので、入り口から再び出て、地下へ移動するのは何だかドキドキする。人が少ないから、出入り口でごちゃごちゃはしないけれど、地下へ行くときのルートが合っているかどうかは、とても気になった。

初めての並河靖之

私が初めて並河靖之を知ったのは、2015年の「超絶技巧!明治工芸の粋」へ行ったときだ。色合いの美しさと、見るだけでわかる滑らかさ、そしてデザイン。蝶のモチーフが大好きなので、たちまち魅了された。

このとき見たのは、「桜蝶図平皿」である。

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七宝展

そして今回、初めて並河靖之を初期作品から見ることができた。「明治工芸の粋」では、完成された並河靖之しか見ていないので、経歴等をまったく知らずにいた。

京都の武家だったとは。画家でも職人でもない男が実業のために、七宝を始めるなんて、すごい。

初期の泥七宝は、色が濁っているけれど、古典柄がステキだった。

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第一作目の「鳳凰文食籠」

 

展覧会の構成は、以下の通り。

  1. 並河七宝のはじまり
  2. 挫折と発展-万国博覧会
  3. 並河工場画部-下図
  4. 明治七宝の系譜
  5. 円熟-文様の先へ

個人的な見どころは、入り口すぐの「菊唐草文細首小花瓶」名前の通り、かなり小振り。

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とにかくターコイズブルーがきれい! 同柄の煙草入れもあるのだが、正直、プリントでいいから、名刺入れとかで復活してほしい。

 

3章の下図は、必見。絵の細かいことといったらなかった。それを描くだけでなく、七宝でやる。七宝の工程手順が、展示されていたけれど、あまりよくわからなかった。手間がかかっていそう、というのだけはわかった。

 

6章の円熟期になると、みっしり書き込まれた文様ではなく、絵画的な余白が生まれる。これがまた美しかった。

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「藤図花瓶」

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個人的には、こういう感じの黄緑が好きだ。

 

6章の手前にミュージアムショップが置かれており、6章を見る前に、図録とかを買った。別に、6章見てからでも、ショップで買い物はできるけど、導線が謎。

総じて、並河靖之の図案は、現代でも十分通用する美しさだと思うので、スマホケースとかに印刷されているときれいだと思う。あと、京都土産の練香水のプラスチック容器に印刷してあるとオシャレだと思った。古典柄と京都土産は似合うと思うのよね~。

余談

チケットが、壺の形で凝っている。ちらしがA4でない。

カフェやレストランが併設されていないので、このあと、タリーズでパスタを食べた。JR伊丹駅の向こう側にイオンもあるから、飲食は困らなそう。

併設してある工芸センターは、クラフトの講座が充実していた。