優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモ

哲学演習Ⅱ(1回目)

思い出して書く。

事前準備学修

既に学修し終えた哲学演習Ⅰは、2回とも講義形式だったので、発表形式(ゼミ形式?)の演習を申し込むのは、正直ハードルが高かった。しかし、演習は避けて通れないので、えいやっと申し込む。

申し込み後、受講許可通知がきたら、シラバスにある先生の連絡先にメールをする。ちょっと様子を見てからメールをしたのだけど、どうやらみんな考えることは同じなようで、私は2番目に連絡した学生だった…。テキストの割り当て箇所の返信がそのあと、きた。

シラバスがきて、割りとすぐにテキストは購入した。新書だったので、あまり高くなくてよかったし、さくさく読めた。

 

これが現象学だ (講談社現代新書)

これが現象学だ (講談社現代新書)

 

 さくさく読めたんだけど、全てがわかりやすいかというとそうでもなくて、しかも、本を1冊丸ごと、自分のちからでノートを作る、ということをやるのが初めてだったので、準備してても不安だった。

わかりやすい本は、最初っから丁寧に説明を積み重ねて、分かりづらいところは何遍も同じ用語と新しく出てきた用語で少しずつ用語をずらしながら説明してくれるので、割り当て箇所だけ準備するということができない。最初っから地道にやるしかなくて、早めに本を買ったので、どこが割り当てられても対応できるように一生懸命ノートをとっていた。

結果的に割り当てられたのが最初のほうで、概要っぽい導入だったので、フッサールの生涯とか時代背景を調べていたんだけど、受講1週間前に追加割り当てがきたので、

「ぎゃー!」

って感じだった。しかもこの本は、本文よりもコーヒーブレイクと銘打ってあるコラムのほうが、わかりずらいというおまけつきで、発表2回目の割り当てに、このコーヒーブレイクのコーナーが入っていたので、なおさら叫びたい気持ちだった。

授業内容

3日間スクーリングタイプで受講。

先生はほぼ発言せず、学生の発表だけで本1冊分の授業を3日間やった。1回目の発表は開始2人目だったので、かなりぐだぐだだったのだけど、2回目は翌日だったし落ち着いてできた。

あと、欠席した学生の箇所は先生がやった。通教はシステムとして、受講申し込みを済ませたあと、スクーリング費用を振り込まずに当日欠席するということができる。もちろん辞退届もある。振り込みを忘れて出席すると、初日に教務課から呼び出しがきて、新しく振込用紙を渡されるらしい。私はそういったことをしたことがないので、よくわからないのだけど。 

発表タイプの演習ははじめてだったのだけど、すごく楽しい授業だった。休憩時間に、よくわからなかったところを聞きあったりしながら学友と親交を深めることができた。哲学科の学生と話すのって楽しいー。 

最後は時間が足りなくなって、駆け足の発表と試験だった。特に発表2回の学生は試験で、自分の発表箇所をまとめるのが大変だったと思う。私は大変だった。時間配分とまとめる分量を間違えて、後半の字がかなりの殴り書き。先生ごめんなさい。

試験の設問内容は忘れてしまったけれど、2~3ヶ月前に読んだ『「時間」を哲学する』とフッサールの時間論の違いについて、少し書いた。

 

「時間」を哲学する (講談社現代新書)

「時間」を哲学する (講談社現代新書)

 

 

おまけ

『ことばと思考』を読んだとき、objectという語(p38)について書かれている箇所があり、可算性の話だったのだけど、今回フッサールを勉強したとき、objectは物体というより基体という概念に近いんだと思った。

 

ことばと思考 (岩波新書)

ことばと思考 (岩波新書)