優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモ

筆欲と、手帳と、ノンストップ・ライティング

ノンストップ・ライティングは、筆欲を満たし、手帳が埋まるツールだった。

筆欲とは

「筆欲」とは、「書きたい欲」のことである。辞書には載っていない。(趣味文CLUBから)

 

shumibun.jp

 

ペン好き、万年筆好きだと、わかっていただけると思うが、新しい筆記具、インク、もしくは紙を手に入れると、この「筆欲」は猛烈に高まってくる。

とにかく、何でもいいから、書きたい! という気持ちが抑えられなくなるのだ。

私の場合、短いセンテンスを試し書きしても、この欲が収まらないので、日記とか手紙等の長文を書くしかないのだけど、この手の突発的な衝動は、「どこに(何に)書くか」というのが問題となる。そしてそれは、書き捨てるか、残すか、という問題でもある。

手帳に書く

大抵の場合、書きたいことは、手帳に書いている。

現在、普段使いしている手帳は、ほぼ日手帳カズンの4月始まりと、ほぼ日手帳weeksの1月始まりだ。

 

www.1101.com

 

完全に使用目的が分けられている2冊なのだが、weeksは、毎日の予定や、生活の上で必要なメモを、書き留めている。普段しょっちゅう手にとるのは、こちらで、付箋もばんばん貼ってある。

一方カズンのほうは、映画や読書、展覧会の感想を、家でじっくり書いたり、気になった雑誌や新聞の記事を貼ったり、記念になるようなチケットやおみくじやお店の名刺カードを貼ったりしていた。

カズンで書き込む内容は、気まぐれでムラがあり、月によってはかなりまとまった空白ができてしまう。何年もほぼ日手帳を使っているけれど、この「空白問題」は、私の使い方からすると、毎年の課題でもあり、仕方のない状態でもあった。

工夫と試行錯誤を、毎年繰り返しているけれど、安定的に手帳が埋まって、1年をしみじみ振り返るということは、ほとんどない。ああすれば、とか、こうやれば、を繰り返しているので、統一感もない。

それでも年を重ねるごとに、少しずつマイナーチェンジして、私なりの形式というものが、生まれてきてはいたけれど。

 「ノンストップ・ライティング」を知る

 「ノンストップ・ライティング」を知ったのは、はてなブログを書き始めてからで、本当につい最近のことだ。

 

blog.gururimichi.com

 

今、ブログには、書き留めておきたいことを優先して書いているが、そのあと、何を書くか、またブログをやめるか、続けるか考えたとき、自分から出てくるアイデアってなんだろう? と思った。

「ノンストップ・ライティング」は、読んでみて、今すぐできそう、と思ったので、やってみた。

やり方は次の通り。

  1. 書く準備をしてタイマーを15分間にセットする。
  2. タイマーが鳴るまでなんでもいいからとにかく書き続ける。
  3. 怖い考えやヤバイ感情に当たったら(高い確率でそうなる)、「ようやくおいでなすった」と思って、すぐに飛びつく。
(「アイデア大全」P43)

「とりあえず」として、カズンのその日のページに、ボールペンで書いてみたのだが、これがほどよい感じで、1ページに収まった。

今のところ、「ノンストップ・ライティング」は、2週間続いている。1日のうち、15分間という区切りでできる、というのが、続いている理由だと思われる。

そして、毎日手帳が着実に埋まっていくのが楽しい!

使っている筆記具は、今のところボールペン(ジェットストリーム07・黒)のみなのだけど、思考速度とヌルヌル系の書き味が、ちょうどいい。

書き間違えたら、ぐりぐりっと潰したりして、あまり丁寧に書かないところも、他人に読ませる気がない日記ぽくて、気に入っている。

まとめ

筆欲が満たせて、手帳が埋まって、「ノンストップ・ライティング」は今のところ、私の性に合っている。

「アイデア」というラインで、ノンストップ・ライティングが実ることは、あまり考えていない。

手帳術、記録術の一つとして、「15分書き続ける、という方法が良かった」という話である。

余談

書いている内容はというと、ほぼそのとき頭に浮かんだことを書くだけなので、大抵は、日記。さっき何した、とか、これからどうする、とか、あとで読み返したりする価値はあまりなさそうな内容だ。

 ただ、続けているとたまに、一つのテーマで、15分ずっと書いていることもある。書き散らしに近いけれど、そのときの問題意識がどうだったかという記録にはなっている。

 それと、1日1ページが、この方法で今後、確実に埋まってしまうので、今までカズンに書いていた展覧会、読書、映画等のメモは、どこに記すことになるかと言うと、文具フェアで一目ぼれして買った、野帳に書き留めている。持ち運びがラクなので、気になったこととか、思いついたことも、ここにメモするようになった。

この「何でもノートにメモしておく」という方法に近いやり方も、「アイデア大全」にエジソン・ノートとして載っている。

 

 

書店で現物を見て、問題解決のツールとして、役に立ちそうだと感じたので、この本は購入した。