優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモなのに、展覧会ばっかり行っている

抱一の花・其一の鳥(細見美術館)

開館20周年記念展で、琳派展20ってことは、毎年琳派のコレクション展をやっていたということかな。

開館20周年記念展II 細見コレクションの江戸絵画 琳派展20 抱一の花・其一の鳥 | 開催中の展覧会 - 京都 細見美術館

この展覧会は、前回に引き続き図録なし。

構成は以下のとおり。四季でまとめている。

  • 春の魁と桜の景趣
  • 夏の花鳥、新たな試み
  • 秋草の風情と紅葉の彩
  • 雪に遊び、春を待つ
  • 江戸琳派、小品の歓び

琳派には全く詳しくないのだけど、四季花鳥図を積極的に手掛けていたのは、京都の琳派より江戸琳派のほうだった、とのこと。絵や画家を見ても、私は京都の琳派と江戸琳派との違いはわからないのだけども、「ふーん」と思った。

 

春の章で良かったのは、酒井抱一「桜に小禽図」 

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何枚か雪の絵があったけれど、梅が描かれていれば「春」という基準で分類されているようだ。

 

夏の花鳥図は従来、卯の花ホトトギス、なでしこ、鵜など夏の和歌の題にちなむものが主だったが、江戸琳派ではあじさい、ひまわり、蓮、朴、朝顔などの多様な画題を試みている。それは、江戸中期に海外から博物学がもたらされ、種類を識別、観察する風潮が高まったためと思われる。江戸後期の抱一、其一は積極的に写実性を求め、新たなモチーフを描いた。

夏の章ではアジサイ、ホオノキなど日本原産の植物が画題に出てくるけれど、アジサイは絵画、工芸で主役になったことは少なく、ホオノキは絵画に描かれること自体が稀だった。

夏の章で気になったのは、ひまわり。

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守邨桃磯「向日葵図」江戸後期

日本画だからなのか、ちょっと珍しい感じのひまわりだった。

あと「四季草花図」があったが、婚礼などの慶事に贈答されたそう。

 

秋の章では、上品な作風のが好みだった。

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「楓桜紅葉図」鈴木守一

今まで琳派をあまり好きでないと思っていたけれど、かわいい系琳派より、こういうきれいめなものの方が好きなのであるということに気付いた。

 

冬の章では「雪中藪柑子図」中野其玉 が良かった。超好み。

 

小品の章では、扇面が良かった。こういうのは、プリントでいいから商品化してほしい。

 

今回初めて細見のコレクション展へ行ったけれど、琳派が好きになったので行ってよかった。かわいい系もきらいではないのだけど、ゆるいかわいさよりも、きれいめ系が好きだということもわかったし、琳派のなかでの自分の好みがはっきり自覚できたことが収穫だった。