優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモ

英語Ⅲ

思い出して書く。

単位取得方法

メディア授業(前期)+メディア授業(後期)

 

後期入学なので、前期は4年目、後期は5年目に受講した。これが合格したら、外国語の8単位が完成する。長かった…。

授業内容(前期)

前期は、短編2つ。『FORGETTING』Robert Lyndと『KNOWLEDGE AND WISDOM』Bertrand Russellだ。 

リンドは、日本語訳の本が出ている。『たいした問題じゃないが』

 

たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選 (岩波文庫)

たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選 (岩波文庫)

 

 

私は図書館で借りた。遺失物か、忘れ物、とかいうタイトルだったと思う。

ラッセルのほうは、『バートランド・ラッセル著作集1』に「知識と知恵」がある。県内の図書館になかったので、別の図書館で探して、コピーした。

 

crd.ndl.go.jp

探しているのはみな同じだ。

 

英語もⅢまでやると、『Forest』をあまり使わなくなって、ほぼ辞書だけで対応するようになる。文法も、Ⅱまでに学んだ箇所に注意すれば、大きく外すことはなかった。

悩んだのは、evenが、単語にかかっているのか、句にかかっているのか、わからなかったことくらいか。「~でさえ」がどこにかかるかで意味が変わってくるので、混乱した。授業で訳を聞いてしまったら、もう何に悩んでいたかわからないくらい、それしか考えられない訳なんだけど、泥沼にはまった例である。

課題2つの出題形式はほぼ同じで、対訳をつくるのが5つくらいと、文法の説明と、感想みたいな論述だった。合格した。

 

授業内容(後期)

テキストは、Jhon Ronald Reuel Tolkien『LEAF BY NIGGLE』トールキンなので、対訳も探しやすい。

『農夫ジャイルズの冒険―トールキン小品集』を図書館で借りた。

前の2つよりは長いけれど、セリフもあるし、あまり苦労しなかったような気がする。

課題は、和訳(2~3問)と、文法の説明。文法の方は、本文を引用すること。合格した。

 

これで、外国語科目の4科目8単位が完成した。あまりにも英語がわからなかったから英語基礎を取ったけれど、英文科の人は、英語基礎を取らずに英語をⅤまでやるのだからすごい。人によっては、Ⅴを取らずに、TOEICTOEFLの点数で賄うらしいけど、どちらにしても私には無理だ。

ちなみに、次の年には、今までなかった英語Ⅳのメディア授業が追加された。履修登録すらしていないけれど、普通ならⅣを取らなくちゃだめだよね~。

英語基礎

思い出して書く。

単位取得方法

レポート(分冊1)+科目修得試験(10月)

レポート課題

テキストから、指定の文(従属接続詞・助動詞・進行形が用いられた文それぞれ10文)の抜粋をする設問と、指定の条件文の後ろに文を書き加える設問。

参考にしたのはもちろん『Forest』

 

総合英語Forest 7th Edition

総合英語Forest 7th Edition

 

 

抜粋に関しては、意味や単語がかぶらないものを選んだ。従属接続詞なんて、選ぼうと思ったらwhenだけで10文抜粋できてしまうけれど、それだと良くないよね。

講評は未だかつてないくらい最高の言葉で返ってきた。このレポートは最後に、息子が通っている塾の先生にそっと頼んで、チェックしてもらったので、講評のこともお伝えした。先生のお蔭である。

科目修得試験

4月と6月の試験を飛ばして、10月の試験を受ける。過去2回で、今年の傾向を掴んで対策を立てた。

英語基礎は、1冊のテキストを大まかに4つに分けて、年4回の試験に割り当てているので、範囲が絞りこみやすかった。問題もテキストから出るし、論述ではなく解答形式なので、英語をちゃんと覚えればできる。合格した。

 

英語Ⅱ

思い出して書く。

単位取得方法

メディア授業(前期)+メディア授業(後期)

前期が3年、後期は4年目に受講した。

英語Ⅰが順調に終わったので、続けて英語Ⅱのメディア授業を受ける。一度に何科目も受講できるほど、自分のキャパシティがあるとは思っていないので、一つずつだ。

小さなことからコツコツと! と自分を励ましていたら、良人から「西川きよし?」と聞かれたので、千里の道も一歩から、に変えた。

授業内容(前期)

英語Ⅱは、日本語訳が出ていないので、内容をざっと知るとか、わからない部分を確認するとかはできない。そういう意味でも、メディア向けだと思う。質問用の掲示板に、わからないところは質問できるからだ。

私は結局、質問することはなかった。全て理解できた! というわけではなく、受講と訳をつくるのと、課題レポートをやるので、あまり余裕がなかったのだ。

前期はSusan E.Hillの「How Soon Can I Leave?」という短編。英語Ⅰのときもそうだったけれど、英語Ⅱも内容が暗い。

英語を始めて、一年ちょっと。まだまだ『Forest』は大活躍だ。

 

総合英語Forest 7th Edition

総合英語Forest 7th Edition

 

 

このメディア授業で私は初めて、「等位接続詞」という単語を知る。

andの意味は当然知っていたけれど、それが、同格のものを繋ぐというのを、明確に意識したことが、今までになかったのだ。これがわかると、長文読解がすごくラクになる。特に、動詞を等位で繋いでいるのがわかると、今までごまかしていた訳が、正確になった。

それと、英語Ⅰにはなかったけれど、Ⅱでは、先生のしゃべる内容が、プリントアウトできた。メディアの板書は、そこには書かれていないので、あくまで補助プリントといった感じではあるけれど。

1か月目にレポートを一つ出して、2か月目に課題を提出する。1か月目のレポートを出さないと、次へ進めないのは、前回と同じ。

課題は、設問に対して、本文の訳を必ず引用することが条件の、論述だった。メディアは、どれくらいの量を書けばいいのかわからなかったので、とりあえず普通のレポートを基準に、1600~2000字くらい書いて提出した。合格した。

授業内容(後期)

英語Ⅱのテキストは、短編が3つあるのだけど、後期のメディアは、2つめを飛ばして、Tennessee Williamsの「Happy August The Tenth」を読解した。

2か月目の課題の傾向は、前期と同じだった。合格した。1年かけて2単位。

まとめ

英語Ⅱでは、Ⅰを踏まえた上で、動詞が自動詞か他動詞かが重要になった。

Ⅰでは関係代名詞が主格か目的格か、あまり意識せずに済んだけど(だいたい主格だった)、強調構文が出てきて、目的格が移動しだすと、動詞の自他がすごく重要になってきた。

そしてこれも今まであまり意識していなかったけれど、不定詞の動詞にも、自他の区別があり、その目的語も移動しちゃったりするし、とにかく動詞が出てきたら、自動詞か他動詞か調べるために、辞書を引く。

熟語がほとんど頭に入っていないので、動詞とくっつく前置詞に滅法弱く、動詞+目的語+前置詞と、動詞と前置詞がちょっと離れたりすると、すぐに見落としてしまうから、やっぱり辞書を引く。

そして、take、get、makeの意味の広さに戸惑って、頻繁に辞書を引いた。

あとは、動詞ing+(過去分詞+目的語[名詞])+前置詞という形を最初に見たとき、動詞がふたつ続くのが理解できなくて、かなり悩んだ。修飾をかっこでくくって、ようやくわかった感じ。

英語Ⅱになると、注意するところがだいぶんわかってくるので、ノートの作り方も整理されてきた。

辞書は『ジーニアス』を持っていたけれど、英語Ⅱでは『ウィズダム』もおススメされていた(のちにこちらも購入してみたけれど、あまり使わなかった)。

 

ジーニアス英和辞典 第5版

ジーニアス英和辞典 第5版

 

  

ウィズダム英和辞典 第3版

ウィズダム英和辞典 第3版

 

 

英語Ⅰの授業はこちら。

anamnesis1977.hatenablog.com

 

英語Ⅰ

思い出して書く。

単位取得方法

メディア授業(前期)+メディア授業(後期)

スクーリングを、インターネットを使ったメディアでやるので、基本的には、スクーリング積み重ねの方式と一緒。

自宅で、自分のペースで学習できるというメリットがある。地方住みだと、交通費も宿泊費もかからないので、とてもありがたい。

英語は、そもそも私に、レポート課題をやり遂げる英語力がなかったので、どうやって単位を取ろうか、ずっと迷っていた。

色んな人に聞いてみたけれど、それぞれの英語力に差があるので、自分で、メディア授業が一番合っていそうだと、決めた。

メディア授業では、テキストの読解を、テキスト1冊分やってくれるので、1文を訳すだけのことができなかった私は、ここから地道にやるしかないなあ、と思ったのだ。

結果的に、英語はⅠ~Ⅲまでメディアでこつこつ積み重ねることになる。苦手な科目ほど、がっつりやらざるを得ない、という感じになってしまったが、おかげで、辞書があれば基本的な文法はわかる、というところまでは理解できるようになった。

私は後期入学なので、メディア前期は2年、メディア後期には3年になっている。

授業内容(前期)

 メディア授業の期間は、約2か月で、英語Ⅰは、1か月ごとに課題を提出した。途中の課題を提出しないと、続きは受けられなくなる。(これはどのメディア授業も共通)

英語Ⅰは、テキストの内容に入る前に、英語の文を構成する基本的な説明から入ってくれるので、これが一番助かった。

品詞、句と節、5文型、不定詞、動名詞、分詞、関係代名詞を解説してもらえた。

最初の課題は、ここから出題され、ワードでレポートを作成して、送信する。期間内に何度でも送り直しができるので、質問掲示板で見た、他の受講生の質問とその回答をみて、レポートを修正したりした。

英語をやっているときに、一番役に立って、ずっと使っていた参考書は、『Forest』

 

総合英語Forest 7th Edition

総合英語Forest 7th Edition

 

 

私が購入したときは、6thだったけれど。

それから、辞書は『GENIUS』

 

ジーニアス英和辞典 第5版

ジーニアス英和辞典 第5版

 

 

どんどん新しくなるな~。私が買ったときは第4版だった。

 

残りの1か月で、テキストの小説「Goodbye, My Brother」をやる。Jhon Cheeverの短編で、日本語訳がないか探したところ、近くの図書館にヒットしたのが「橋の上の天使」だった。確か「さよなら、弟」というタイトルでちゃんと載っていたと思う。

一通り読んで、内容を掴んでから、テキストの英文から訳文を作り、わからないところは本で確認してみる、というのを繰り返した。

受講前に苦戦していた英文は、構造がわかって、単語を調べれば、すんなり訳をつくることができた。それでも、1ページ訳すのに、3時間とかかかっているから、単語がわからなすぎなんだと、思っていた。(ちなみに、英語Ⅲになると、知っている単語でも意味を一つしか知らないために、やっぱり辞書を引くことになる)

1か月の間に、この短編を全て訳し終えるのは、結局私には無理だったので、とりあえず、メディア授業にすべて目を通し、読解の箇所をノートに取り、最後のレポートを提出した。7~8割を自分で訳したのと、読解部分を訳すことで、なんとかなった。

でも、事前にある程度進めておくのが重要だということもわかったので、後期のメディア授業に入る前に、次の短編をこつこつと訳し始める。次の短編は、日本語訳の本が見つからなかったので。

授業内容(後期)

後期は「The Little Willow」Frances Towersの短編。「さよなら、弟」よりは短い。

課題が何だったのか、さっぱり覚えてないけれど、前期と共通していたのは、感想を日本語で200字程度で書け、というもの。日本語訳の本がない場合、全部訳してないとできない。後期はちゃんと全部自分で訳したので、後ろめたさなく、書けた。

まとめ

英語Ⅰでは、とにかく不定詞、分詞構文、関係代名詞が、がんがん出てくるので、この3つには確実に強くなる。それから、S、V、句、節の区別がつくようになる。特に句や節をどんどんカッコでくくって、品詞のどこにかかるのかが、わかるようになれば、訳を作るのが、ラクになることがわかった。

当然、他にも色々、知覚動詞とか、仮定法過去完了とか出てきたけれど、英語Ⅰで重点的にマスターしたのは、以上のことだった。