優雅に叱責する不幸で敬虔な幼子たち{仮}

日大通教哲学専攻(1年入学)での学修過程メモなのに、展覧会ばっかり行っている

プレゼントとサンタクロース

私自身が、物心がついた頃からサンタクロースの存在を信じていなかったので、息子に対しても、この問題をデリケートに扱ったことが一度もなかった。

だが、インターネットで様々な親御さんの情報を見ていると、我が子の夢を壊すまいとする方のいかに多いことか。みなさんの努力を見ていると、自分の適当さをちょっとだけ反省する。

そこで、息子も高校生になったので、いつまでサンタクロースを信じていたか聞いてみた。そもそも我が家では、私と息子が一緒にトイザラスでクリスマスプレゼントを買いに行く、ということをやっていたので、12月25日までに玩具を買い、23~25日の間にケーキを食べる、というのがクリスマスの過ごし方だった。

息子が言うには、小学校にあがるくらいまでは、サンタクロースを信じていたとのことだった。ただ、家には煙突がなかったので、うちには来ないと思っていたらしかった。

息子のサンタクロースの定義としては、

メルヘンでファンタジーなサンタクロース。

煙突から入ってきて、くつ下のなかに子供の欲しがっているおもちゃを入れる。

小学校低学年くらいまでは半信半疑の時期で、3年生のときに仲の良かった友達から「サンタって親なんだぜ」と言われて、「サンタクロースはいない」という信念に至ったようだ。

友達のなかでのサンタクロースの定義は、

プレゼントをくれる人

といった感じか。これだけだとクリスマスとの関連がわかりづらいので、より正確に表現すると多分、

クリスマスというイベントにのっかってプレゼントをくれる人

とか? 親でなくてもいい感じだし、結構近いような気がする。

しかし私は、息子が小さい頃から、サンタクロースがいないとは一度も言ったことがないし、「サンタさんっていないんでしょ?」と聞かれたときには必ず「バカなことを。北欧にちゃんといますよ」と答えていた。

つまり私のなかのサンタクロースの定義は、

サンタクロース協会 による公認サンタのこと。

メルヘンでファンタジーなサンタクロースにあらず。

である。

今調べてみたら、北欧にあるのはサンタクロース村で、サンタクロース協会はグリーンランドにあるようだ。

高校生の息子は、私が持っているこの定義を既に知っているので、「けっ」という顔をしてみせるが、子どもの夢を壊したくないな~という大人のいじらしい幻想が設立させた公認サンタによって、それぞれの定義の差を利用することができ、私がきみにウソをつくことをしなかった、という点をもっと評価してもらいたいと思ってしまうのだ。